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脂質異常症(高コレステロール血症)

脂質異常症とは、悪玉コレステロール(LDL-コレステロール)や中性脂肪(トリグリセライド)が多すぎる、あるいは善玉コレステロール(HDL-コレステロール)が少なすぎる状態です。

コレステロールは、細胞膜の材料となったり、消化吸収を助ける胆汁酸の材料となったり、副腎皮質ホルモンや性ホルモンの材料となるなど、生体内で重要な役割を担っております。

LDL-コレステロールは、肝臓で作られたコレステロールを全身に運ぶ働きをしており、LDL-コレステロールが増えすぎると余分なコレステロールを血管の壁に付着させ動脈硬化を促進させます。一方HDL-コレステロールは、各臓器で使いきれずに余ったコレステロールを肝臓にもどす働きをしており、動脈硬化を抑制します。

中性脂肪は体内にエネルギーを貯蔵する役割をになっております。中性脂肪はLDL-コレステロールを小さくする作用を持ち、LDL-コレステロールが小さくなると、血管の隙間に入りやすくなり動脈硬化を促進する作用が強くなります。また、エネルギーとして使われなかった中性脂肪は、血液中のほかに肝臓や脂肪組織、皮下に蓄えられて、脂肪肝や肥満の原因となり生活習慣病のリスクを高めます。

脂質異常症の管理目標は、日本動脈硬化学会よりガイドラインが出されており、2022年版で一部変更されました。リスク群に応じて、下記のようになっております。

  管理区分 目標値
LDL-C Non-HDL-C TG HDL-C
一次予防 低リスク <160 <190 <150
(空腹時)

<175
(随時)
≧40
中リスク <140 <170
高リスク <120 <150
二次予防   <100 <130

まず LDL-コレステロール の管理目標値を達成し、次に non-HDL-コレステロールの達成を目指します。LDL-コレステロール の管理目標を達成しても non-HDL-コレステロール が高い場合は高 TG 血症を伴うことが多く、その管理が必要となります。低 HDL-コレステロール については基本的には生活習慣の改善で対処すべきとされております。中性脂肪の空腹時とは、10時間以上の絶食後(カロリーのない水分摂取は可)の値とされております。

当院では、脂質の値を当日説明できるように院内検査を行っております。

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