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糖尿病

糖尿病患者さんでは、動脈硬化が進行しやすく、細小血管障害と呼ばれる糖尿病性網膜症、糖尿病腎症、糖尿病性神経症や、大血管障害と呼ばれる冠動脈疾患(狭心症・心筋梗塞)、閉塞性動脈硬化症、脳血管障害(脳出血・脳梗塞)などに罹患しやすくなります。

糖尿病性細小血管障害はHbA1c値8%以上で増加しやすいのに対し、冠動脈疾患ではHbA1c5~7%と境界型を含むレベルからその発症率の増加を認め、糖尿病の初期から病変が進行していることが示唆されています。糖尿病患者では,発症以前からわずかな食後高血糖,インスリン抵抗性が動脈硬化を促進させると考えられております。理想的には、糖尿病発症前から、生活介入を行い、食後血糖 140 mg/dl 以下を目指すべきであり、さらに糖尿病と診断されたのちには、厳格な血糖コントロールを行うことが重要です。

一方、低血糖は、意識障害や自立神経症状を起こす事もあり、重症の低血糖を起こす患者さんでは、心筋梗塞や脳卒中などのリスクが高くなるとも言われております。心血管イベント予防のための糖尿病治療では、厳格に血糖をコントロールした方が良い一方で、低血糖を起こしてしまうと心筋梗塞や脳卒中を起こしやすくなるというジレンマがあるのです。

当院では、なるべく低血糖を起こさない薬剤(血糖を下げるインスリンというホルモン分泌を刺激しない薬剤)を使用し、厳格な血糖コントロールを目指します。当院でコントロール困難な方は、糖尿病専門の施設に紹介致します。

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